経費削減は「未来への投資判断」──前編

ものづくりを支える調達

あなたの「経費削減」、会社を強くしていますか?

「とにかく経費を削れ!」

そう言われるたびに、あなたは「またか…」とため息をついていませんか?
多くの会社で「経費削減=ガマンと節約」というマイナスのイメージが強く、
本当に必要な活動まで止めてしまい、会社の成長を邪魔していることが少なくありません。

でも、考えてみてください。そもそも「経費」とは、
会社の未来の利益を生み出すための「投資」であるはずです。
RE:GENは、「会社のムダを見つけるプロ」としての視点から、その「投資」の判断が間違っているせいで、多くの会社が本来得られるはずの利益を逃していることに気づきました。

この記事では、経費削減を単なる「節約」ではなく、
会社の未来の利益を大きくするための“賢い投資判断”」として見直す考え方をお伝えします。
前編では、多くの会社でよく使われている出張費残業代に焦点を当て、RE:GENが考える「ムダのない経営」の具体的な第一歩をご紹介します。

出張費──「使ったお金の分だけ、会社に何をもたらしたか」で測る

私が若い頃、上司から「出張に行くなら、使った経費の分だけ会社に儲けをもたらしてこい」と言われたことがあります。これは、単なる「気合を入れろ」という話ではありません。**「お金を使うなら、それに見合った成果を会社に持ち帰れ」**という、大切な投資の考え方でした。

出張にかかるお金を「投資額」と見る: 交通費、宿泊費、そして出張に使った「時間」をはっきりとした「投資額」として考えます。

「どんな儲けを期待するか」を具体的に決める: 「新しいお客様と契約する」「既存のお客様にもっと買ってもらう」「新しい技術や市場の情報を集める」「取引先との関係を良くして仕入れを安くしてもらう」など、どんな形で会社に利益をもたらすかを具体的に目標として設定します。

「どれくらい達成できそうか」を考える: その目標が「どれくらいの確率で達成できそうか」(例:新しい契約80%の可能性、情報収集50%の可能性など)を事前に考えておきます。

このように、出張を「ただの移動」ではなく「期待する利益を生むための計画的な投資」として捉えることで、意味のない出張は自然となくなり、本当に会社のためになる活動にお金と時間が集中するようになります。

💡 今日からできる!出張を「成果を出す会議」に変える3つのコツ

1. 事前準備: 出張前に「この訪問でどんな“利益”を、どれくらいの確率で手に入れるか」を具体的に書き出し、上司と共有しましょう。

2. 成果の見方: 名刺交換の数ではなく、「具体的な商談に進んだ数」や「新しい情報がどれだけ役立ったか」で評価しましょう。

3. 振り返り: 出張報告書には、かかった費用の詳細だけでなく、「どれくらいの利益が見込めるか」も書き、定期的に結果を見直しましょう。この考え方は、RE:GENが大切にする「取引先との訪問」の質を高める上でも、非常に役立ちます。

残業代──「いつものムダ」を「会社を強くする時間」に変える

残業代は、多くの会社で「仕方ないもの」として処理され、実際には「見えないムダな固定費」になっていることが少なくありません。日中の仕事の効率が悪いのに、残業を前提に計画を立ててしまい、社員のやる気を下げ、会社の生産性を落とすという悪い流れを作っています。

しかし、残業を「ただ減らせ」と無理やり言うのではなく、
「本来の仕事時間でちゃんと成果を出すための仕組み」を作ることができれば、
残業は「急な仕事に対応できる余裕」や「会社の未来のための時間」へと、その意味を変えられます。

「見えないムダ」を見つける: 「誰が、いつ、何のために残業しているのか」を具体的な仕事の内容まで細かく書き出してみましょう。意外と多くの残業が、やらなくていいことや、もっと簡単にできるはずの仕事に使われていることが見えてきます。

大事な仕事に集中する: 普段のルーティン業務による残業は徹底的に減らし、本当に「緊急で対応が必要な仕事」「会社の未来に繋がる新しい価値を生む仕事」「自分の成長のための勉強」といった、価値の高い活動のためだけに残業時間を使うように意識を変えます。

「削減できた時間」を「未来への投資」に使う: 残業を減らせた分のお金は、単なる「節約」ではなく、社員が新しいスキルを学ぶ、もっと良い仕事のやり方を考える、新しいプロジェクトの準備をするなど、「会社の未来のための時間投資」として使う「余裕」と考えるのです。

残業を「ゼロ」にすることだけが目的ではありません。
「ムダな時間をなくし、その時間を会社にとって価値のある活動に振り分ける」という投資の考え方こそが、会社の生産性を上げ、利益を増やすための根本的な改善策となります。

💡 今日からできる!残業を「利益につながる時間」に変える3つのコツ

1. 現状チェック: 残業時間と具体的な仕事内容を記録し、「ムダな残業」がどこにあるかを見つけましょう。RE:GENが得意とする「業務プロセス分析」の考え方が、ここでも役立ちます。

2. 仕事のやり方改善: 普段の仕事を自動化したり、他社に任せたり、やり方を決めたりして、日中の生産性を最大限に高めましょう。

3. 時間の賢い使い方: 減らせた残業時間を「急な対応」「会社を強くする仕事」「自分への投資」といった“未来に繋がる時間”として使うことを会社として推奨し、評価しましょう。

前編まとめ:経費削減は「会社の未来を創る投資判断」

出張費も残業代も、ただ何となく削るだけでは、会社の元気まで奪ってしまいかねません。

RE:GENが提案する「経費削減=未来への投資判断」という考え方を持つことで、

出張費は「どれくらい儲かるかの見込み」で判断する、計画的な投資へ

残業代は「見えないムダ」から「会社の未来を創る大切な時間」へ

と、その意味と使い方が大きく変わります。これは単なる「節約」ではなく、
会社の未来の利益を最大にし、強くするための“経営戦略”そのものなのです。

次回後編では、展示会・接待費・広告費といった「効果が見えにくい費用」を、どう「ムダなく賢く使うか」という視点で評価し、未来への投資判断に繋げていくかをご紹介します。RE:GENが持つ「会社のムダを見つけるプロ」の視点が、これらの費用にどう役立つか、ぜひご期待ください。

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