見直すべきは売上より、実は“調達”かもしれません。

ものづくりを支える調達

見直すべきは売上より、実は“調達”かもしれません。

多くの経営者は「売上を増やすこと」に注力します。もちろん、売上は会社の成長に欠かせない要素です。
ですが、実はその裏で「見えないコスト」が会社の利益をじわじわと削っていることをご存じでしょうか?

その一つが「調達」です。
今回は、調達のプロであるRE:GENが、営業担当者から聞いた「嫌われるバイヤー」「好かれるバイヤー」のリアルな声を交えながら、調達のあるべき姿についてお話しします。


「嫌われるバイヤー」は、こんなことをしている

サプライヤーから「正直、この人とは仕事したくない」と思われるバイヤーには、共通した特徴があります。

  • CCの付け方がやらしい
    手柄話や上司に良い顔をしたい時は関係部署を大量にCCに入れる。
    ところが、自分のミスをリカバーする時には一切CCを付けず、担当者だけに押し付けてしまう。
  • 「虎の威を借る狐」タイプ
    上司や役職の名前を盾にして交渉を進める。「部長がこう言っているから」「経営の方針だから」と、自分の言葉で語らない。
  • 一方的な要求しかしない
    「とにかく値下げしてほしい」だけを伝え、理由や背景を一切説明しない。
  • 連絡が遅い、または途絶える
    電話やメールの返信が遅く、商談の途中で連絡が途切れてしまう。

こうした行動が続くと、サプライヤーは「この人は会社の利益ではなく、自分の評価だけを見ている」と感じてしまいます。結果として、必要な情報や有益な提案が届かなくなり、会社全体の損失につながってしまうのです。


「好かれるバイヤー」は、会社の未来を考える戦略家

一方で、「この人とは一緒に仕事したい」と思われるバイヤーには、違った特徴があります。

  • 決断をちゃんとしてくれる人
    役職に関係なく、自分の責任で判断を下す。その決定が後からひっくり返されることがないため、サプライヤーも安心して取引できる。
  • 目的を共有してくれる人
    単なる値下げではなく、「製品の品質を高めたい」「プロジェクトを成功させたい」といった共通のゴールを持って会話をしてくれる。
  • 長期的な関係を大切にする人
    一度の交渉だけでなく、困ったときに協力し合い、新しい技術や改善提案にも耳を傾ける。

こうしたバイヤーは、サプライヤーを「単なる取引相手」ではなく「パートナー」として扱っています。
その結果、納期遅延のリスクを避けられるだけでなく、新しい技術をいち早く取り入れるチャンスも増えていきます。

つまり「好かれるバイヤー」は、目の前のコストではなく、会社の未来に向けて投資をしているのです。


調達は会社の「武器」になる

結論として、「嫌われるバイヤー」は短期的なコスト削減しか生みません。
一方で「好かれるバイヤー」は、長期的な利益と未来を創る源泉になります。

営業を頑張るだけでは利益は伸びにくい時代です。
見直すべきは、実は「調達」かもしれません。

私たちRE:GENは、机上の理論ではなく、現場に入り込んで利益を生む調達の仕組みをつくるお手伝いをしています。
調達は、会社に眠る「隠れた強み」であり、磨けば最高の武器になります。

もし「調達で変われるかもしれない」と少しでも感じられたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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