価格交渉は「駆け引き」じゃない!サプライヤーと共創する

ものづくりを支える調達

価格交渉は「駆け引き」じゃない!サプライヤーと共創する調達の新常識

皆さんは価格交渉と聞くと、どんなイメージを持ちますか?

「仕入れ先と駆け引きをして、いかに値段を下げられるか」──そんなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。

しかし、この考え方ではその場しのぎのコスト削減にしかなりません。

私たちRE: GENが目指しているのは、調達を「コスト削減」ではなく「利益と未来を生む源泉」に変えること。そのためには、サプライヤーを単なる取引相手としてではなく、「共創」するパートナーとして捉えることが不可欠です。

ここでは、調達のプロの経験から「駆け引き型」から「共創型」へシフトするための考え方をお伝えします。

1. なぜ「安く買いたたく」だけではいけないのか?

確かに、短期的には値下げで利益が上がります。

でも無理な値下げを続けると…

  • 品質が下がる:材料や工程でコストを削る結果、品質不良が増える。
  • 技術革新が止まる:研究開発に投資できず、新しい提案がなくなる。
  • 供給が不安定になる:経営が悪化し、最悪は供給停止のリスクも。

「安く買えたのに、不良が増えて結局損をした」という経験をお持ちの方もいるはずです。

大事なのは、サプライヤーが健全に事業を続けられる価格で取引し、その上で一緒に価値を高めていくこと。これが共創の第一歩です。

2. 共創のための3つのアプローチ

① サプライヤーの強みを理解する

「他社にはない技術やノウハウは何か?」を掘り下げることで、単なる値段交渉ではなく「一緒にどう活かすか」という議論ができます。

② コストの内訳を一緒に見える化する

「加工費はどれくらいかかっていますか?」と具体的に聞き、無駄を一緒に探す。相手も答えやすく、協力的になります。

③ 値上げを受け入れつつコストダウンを提案する

私が大手メーカーのバイヤー時代に実践していた方法です。

「原材料費が上がったので値上げを…」と言われたら、まず理解を示す。その上で「では、この改善を一緒にやりませんか?」と提案するのです。

例えば「購入ロットをまとめて双方のコストを下げましょう」といった取り組みです。

こうすることで「この会社はただ安く買いたたく相手ではない」と信頼が生まれます。

3. 調達は「未来を生む羅針盤」

調達はモノを安く買う仕事ではなく、

  • 自社の製品の品質を決め、
  • サプライチェーンの安定を支え、
  • 利益と未来を生む経営戦略

そのものです。

私たちRE: GENのビジョン「調達力を、中小企業の武器に。」はまさにこの考えに基づいています。

数字に表れる成果と、現場に残る仕組み。その両方をつくるのがRE: GENの伴走型支援です。

もし「調達をもっと良くできるのでは?」と感じている経営者・調達担当者の方がいれば、ぜひ一度ご相談ください。

机上の理論ではなく、現場に入り一緒に汗をかきながら課題を解決していきます

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