在庫って多い方がいい?少ない方がいい?〜未来の在庫の話〜

コラム・調達豆知識

在庫って多い方がいい?少ない方がいい? 〜未来の在庫の話〜

在庫は「少ない方がいい」と言われがちです。確かに資金は寝るし、倉庫代もかかるし、持ちすぎはよくありません。

でも一方で「在庫を持つからこそ選ばれている」会社もあるんです。今日は少し肩の力を抜いて、在庫との付き合い方を考えてみませんか。

在庫を“武器”にしている会社たち

たとえば ミスミ。圧倒的な品揃えと在庫量で「欲しい時にすぐ届く」を実現し、設計者や調達担当にとって頼れる存在になっています。

また キーエンス もそう。センサーや機器を即納できる体制をあえて作り込んで、顧客から「高くても欲しい!」と言わせています。

そして言わずと知れた アマゾン。大量の在庫を抱えつつ、AIで需要を予測して最適化することで「お急ぎ便」を可能にしました。

彼らにとって在庫は「コスト」ではなく「サービスの一部」。むしろ強みなんですね。

減らしすぎて失敗するケースも

反対に、「在庫はムダだから削ろう」と進めた結果、顧客を失う会社もあります。

特に商社にありがちで、特定顧客のために持っていた在庫を減らしたら「いざ必要なときに商品がない!」となってしまう。これでは「頼りにならない」と思われてしまいますよね。

実際、バイヤーの目線でいうと――

「なんでそんなに在庫を抱えてるの?」と不安になることもあれば、

「在庫ありません」と言われても同じくらい不安になります。

結局のところ大事なのは、“在庫をどう扱うか”なんです。

今どきのキーワードは「最適化」

最近のトレンドは「持つか/持たないか」じゃなくて、「何を、どれくらい持つか」。

  • AIやデータ分析で需要を先読み
  • 倉庫や取引先と在庫情報を共有
  • 「持つべき在庫」と「持たなくていい在庫」を分ける

これができれば、ただ減らすだけよりずっと強い経営につながります。

未来の在庫はどうなる?

これからは「在庫を抱え込む」のではなく「見える化」「シェア」が進むと思います。

  • 自社と取引先で在庫データを共有
  • 必要な分を共同で確保してコストを抑える
  • 顧客が本当に欲しい瞬間に応えられる仕組みを作る

在庫はただのコストじゃなく、経営の武器にもなる。

大事なのは「うちにとって在庫はどうあるべきか?」を考えることです。

さいごに

在庫を敵にするか、味方にするか。正解は一つじゃありません。

でも、その判断をちゃんと支えるのが「分析」と「戦略」です。

もし「うちの在庫ってどう見えてるんだろう?」と気になったら、ぜひ気軽に声をかけてください。RE GENがお手伝いしますよ。

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